2012年1月29日日曜日

【短歌】昨日への旅支度・礫砂漠の考察


昨日への旅支度

自転車で旅に出るんだ自転車で行けない場所へ旅に出るんだ

この道を行けば海へと続いてる行ってみたこと無いんだけれど

消音機つけてトランペット吹く言えない言葉ばかり募らす

自分のはわからなくなっているけれど君の涙の味はわかるよ

水平線が壊れちゃった というメールどう返したか覚えていない

星空の広さは寂しかったんだ君が同じ星にいてよかった


礫砂漠の考察

Googleで転がす地球何もかも見えている 何も見ては無いんだ

ジャカルタが海に沈んでしまう日に新型カーに試乗しましょう

整然と渦巻くカオス首都TOKYO地下鉄前にセーブしとけよ

知らぬ間に意味失った言葉だけ溢れる町に溶け込んでいる

たくさんの砂でざらつくくちびるがきれいになるまで口づけをして

汚さを分け合っている関係が続いてほしいと願う 不思議ね




ともに初出は大分上野丘高校文芸部『青窓76』…のはず。もっと前にどっかにのせた気もしないでもない。
およそ3年前の歌、になるのかな。これ以来ほとんど詠んでなくて、本格的に再開したのは去年の11月。
へたくそで青臭いのも多いね…軽く中二病も入ってるか(笑)
「礫砂漠の考察」の最後の二首は今でも大好き。自分で言うのもあれだけど。
古い作品ですが、道程の記録として。感想等も歓迎しています。


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